٩(๑´ㅂ`๑)و kaomoji日記

顔文字ってたくさんあるけど、本当に使いたくなる顔文字だけを集めたよ!

何枚あっても0円!?実在した本物の「零円札」

零円札という不思議なお札についてまとめました。


「零円札」の発見というのは、インド人もびっくりというような、かなりの哲学上の飛躍がある。
出典 『GRAPHICATION No.186』 赤瀬川原平「零円札の旅」 - chamekanの日記




ここには、また、経済の本質がつまりまくってて、また現代芸術としての本質がつまりまくってる。
出典 『GRAPHICATION No.186』 赤瀬川原平「零円札の旅」 - chamekanの日記


▼「零円札」はKITTE内の「学術文化総合ミュージアム インターメディアテク」にも展示されている




KITTE(キッテ)


INTERMEDIATHEQUE


▼「本物の零円札」を作ったのは前衛芸術家の赤瀬川原平


赤瀬川原平
1937年3月27日
作家・随筆家・美術家

■主な受賞歴
芥川龍之介賞(1981年)
野間文芸新人賞(1983年)


赤瀬川原平は「本物の零円札」を作る前に「千円札の模型」を作って懲役3ヶ月、執行猶予1年を受けたことがある


赤瀬川原平は、原版の「複製」である筈の紙幣が「本物」とされている仕組みに興味を抱き、1963年から千円札の片面を写真製版により転写した「千円札の模型(模型千円札)」を制作した。
出典 いかに本物に見えようともやはり本物 : 芸術で地球を救いたい!


赤瀬川は、これを芸術作品として模型千円札の「本物」と考えていたが、いわゆる「千円札裁判」においては、司法当局により「模造」(=千円札の偽物)と判定されてしまった。
出典 いかに本物に見えようともやはり本物 : 芸術で地球を救いたい!


当時の法廷では瀧口修造中原佑介など著名な美術評論家達が特別弁護人として参加し、近代~現代の美術講議が繰り広げられるという前代未聞の"芸術裁判"となった。
出典 貨幣と美術


▼千円札では有罪となったが、零円札では罪に問われていない


「本物」の「零円札」は今日まで罪に問われたことはなく、赤瀬川の代表作のひとつとしてここにある。
出典 いかに本物に見えようともやはり本物 : 芸術で地球を救いたい!



「傍目にはいかに本物と見えようとも、やはり本物であることを御理解下さい。」
東京都杉並区成田東四ノ五ノ十四 大日本零円札発行所 赤瀬川原平

と添え書きされている。


零円札のポスター
「一家に一枚 零円札」


この零円札は、かつての模型千円札のように「本物とも見えて、偽物」とされるようなものではない。「本物と見えて、かつ本物」なのである。
出典 いかに本物に見えようともやはり本物 : 芸術で地球を救いたい!


お札はコピーされたものこそ「本物」という不思議なモノ!?


オリジナルを「ホンモノ」、コピー物を「ニセモノ」とする見方は、一般的な通念のようであるが、しかしこれを見事に裏切る実例が存在する。たとえば、巷に流布するお札がそうである。
出典 真贋のはざま