野球ファンじゃなくても感動できる工藤投手の秘話

（2012/4/7）工藤公康投手の引退セレモニーが行われたのを機にまとめました。

工藤投手がホークスだった頃、FAによる巨人移籍が浮上した

ホークスファンは工藤投手への署名活動を開始

なんと15万人以上ものファンが「ホークスに残って」との嘆願書を送りました。しかし、ファンの願いは届くことなく、工藤投手は巨人にFA移籍してしまいます。
出典 １５万人に直筆で書いたハガキ｜毎朝自分に問いかけてみる。

ホークスファンは落胆しました・・・　しかし数年後

驚くべきことが起こります。
なんと、当時住んでいたマンションの郵便受けに工藤投手から住所と宛名が直筆で書かれたハガキが届いていたのです。
出典 ふみ通：古賀史健のblog

ふみ通：古賀史健のblog
そのハガキには直筆のサインとともに、こんな言葉が書かれていました。

「マウンドで投げる47の後にいつもあなたの声援があったこと、この５年間に感謝を込めてありがとうございます」

巨人移籍後の工藤投手は 時間を見つけては、
自分に嘆願書を送ってくれたファンの全員、
つまり15万人のファン全員に対して、このハガキを書いていた
出典 １５万人に直筆で書いたハガキ｜毎朝自分に問いかけてみる。

１５万枚のハガキを書くには毎日１００枚書いても４年以上かかる。

■工藤選手は2011年引退

肩の故障が治癒しないことから現役引退を決意したことを表明し、最長記録となる実働29年間のプロ野球生活に終止符を打った
出典 工藤公康 - Wikipedia

■工藤選手はどのような選手だったのか

「俺の結果なんかどうでもいいんだ。チームが勝てばいいんだ」
出典 工藤公康 - Wikipedia

自分の結果よりチームの勝利

経歴
西武ライオンズ (1982 - 1994)
福岡ダイエーホークス (1995 - 1999)
読売ジャイアンツ (2000 - 2006)
横浜ベイスターズ (2007 - 2009)
埼玉西武ライオンズ (2010)

# 優勝請負人と言われた実力と奇跡を起こす力

3球団で優勝と日本一を経験しており、このことから「優勝請負人」と呼ばれ、日本シリーズでも数々の記録を保持している。
出典 工藤公康 - Wikipedia

1986年10月23日、西武×広島の日本シリーズの第５戦
ここまで西武は０勝３敗１引分

第６戦　延長戦に入ると、後のない西武は、第２戦に先発した工藤をリリーフで起用。
工藤は10回から12回まで無失点に抑える好投を見せる。
そして、12回裏、工藤は何と自らサヨナラ安打を放って２－１で劇的な勝利。

これによって、本来の強さを取り戻した西武は、３連敗からの４連勝で日本一を獲得し、工藤はＭＶＰに選ばれている。
出典 工藤公康

工藤にとってプロ23年目にして初の本塁打で史上23人目のプロ通算200勝を達成する。
通算200勝は、12年ぶりの快挙であり、21世紀初の200勝投手となった。また、40歳以上での通算200勝達成は史上初。
出典 工藤公康

# トレーニング理論に定評があり、昔のプロ野球にありがちな気合いと根性論者ではない

ウエイトトレーニングや「骨格の正しい動き」などの重要性を主張している。日本プロ野球におけるこの分野の先駆者
出典 工藤公康 - Wikipedia

「衰えていることさえ自覚していれば、何歳になっても健康なカラダを維持できる」
出典 ＜私とカラダづくり＞ 工藤公康 「40代からの“戦うカラダ”づくり」(1/2) - Number Web : ナンバー

工藤は、雑誌の付録の江夏豊など往年の名投手の投球フォームの分解写真（右投手なら鏡に映したという）を参考にし、子供の頃に礎を完成させた、と語っている。
出典 工藤公康 - Wikipedia

江川卓をもってして「小学生が真似るべきは工藤投手のフォーム。まさにお手本」と言わしめる
出典 工藤公康 - Wikipedia

「年間を通して何勝何敗で、勝ち星が上回るというイメージをベースに相手打者のデータをもとにいろんなパターンの細かい目標設定やまた目標修正をする」
出典 潜在意識で願望を実現した体験談集: 工藤公康　失敗前提のイメージをして、潜在意識のプログラムが動いて目標が達成

# ストイックで真面目なだけの選手ではない

シリーズ第６戦の胴上げの場面では、１人だけ胴上げに参加せず、森祗晶監督を胴上げする歓喜のナインに背を向けて、テレビカメラに向かって万歳とＶサインを繰り返した。

当然、この胴上げシーンは、日本中に何度も放映され、普段から先輩の石毛宏典らと漫才のような言動を繰り返すキャラクターとあいまって、「新人類」の象徴としてもてはやされた。
出典 工藤公康

工藤を兄と慕っていた清原は後に自著で「泣き虫の弟にどこまでも優しい兄だった」と感謝を述べた
出典 工藤公康 - Wikipedia

# 29年間お疲れさまでした！

四半世紀、工藤は球団を渡り歩き小太りのオッサンになっている。しかし投球フォームだけは今も、全くおんなじだ。
出典 岩下俊三のブログ : 工藤公康は投げ続ける

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