最後の最後で「完全試合」を逃した男達 #野球
「完全試合」は野球で最も難しい記録と言ってもいい大記録。そんな大記録をあと一歩で逃した惜しい選手たち。
「完全試合」は野球で最も難しい記録と言ってもいい大記録
「パーフェクトゲーム」や「パーフェクト」とも呼ばれ、9回27人の打者を全て出塁させずに勝利することを指す。「ノーヒットノーラン」との違いは、四球・死球や失策なども許されないこと。
メジャーリーグベースボールでは19世紀に2度、20世紀に14度、21世紀に5度記録されている。
日本プロ野球では、これまで15度記録されている。
メジャーリーグ、日本プロ野球ともに同じ投手が2度達成したことはない。
そんな大記録をあと一歩で逃した惜しい選手たち
2010年6月2日 アーマンド･ガララーガ
「誤審」により完全試合を逃した、史上最も不運な男
アーマンド･ガララーガの幻の完全試合
2010年6月2日
タイガース 3－0 インディアンス
コメリカ・パーク
タイガースの先発投手アーマンド・ガララーガが9回二死まで一人の走者も出さない投球を続けていたが、27人目の打者を一塁ゴロに打ち取ったはずが塁審ジム・ジョイスの誤審により内野安打とされ、MLB史上21人目の完全試合を逃した。
2005年8月27日 西口 文也
9回をパーフェクトに抑えたのに「延長」で完全試合未遂となった男
西口 文也
2005年8月27日
西武 1－0 楽天 西武ドーム
9回終了まで完全に抑えていたものの、その試合で投げ合った一場靖弘の178球の力投の前に打線が沈黙し、延長戦に突入した。延長10回表、沖原佳典に安打を打たれて快挙を逃した。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5797400
1948年9月6日 真田 重男
ノーヒットノーランを2回達成するも、完全試合はできなかった男。
真田 重男
1948年9月6日
大陽 3－0 阪神 阪神甲子園球場
鋭くしかも曲がるドロップカーブ（「懸河のドロップ」）と速球とを武器に、1948年9月6日ノーヒットノーランを達成。
四球も無いことから、完全試合を逃したのは失策によるものだと思われる。
1950年3月15日 田宮 謙次郎
プロ野球２年目にして９回２死まで完全試合という好投をしたものの、ヒットを打たれ完全試合を逃した男。
田宮 謙次郎
1950年3月15日
阪神 7－0 国鉄 倉敷市営球場
9回2アウトから中村栄にヒットを打たれ完全試合を逃す。
肩を故障し、バッターになった後も活躍し日本プロ野球殿堂入りも果たす。
長嶋茂雄の空前絶後の記録になるであろう、新人で三冠王という快記録を阻止したのが田宮である。
首位打者を獲得し、打率のみ２位に終わった長嶋は、結局、１度も三冠王を獲得することができずに現役を終えている。
引退した年でさえ、打率.278を記録しており、生涯通算打率.297というプロ野球史上屈指のアベレージヒッターだった。
1952年6月15日 別所 毅彦
プロ野球通算ヒット1本の選手に完全試合を阻止された「鬼軍曹」の異名を持つ男。
別所 毅彦
1952年6月15日
巨人 9－0 松竹 大阪球場
打ったのはブルペン捕手で、プロ通算４年で９打数１安打という神崎安隆捕手。つまり、神崎のプロ唯一のヒットが別所の記録を阻んだことになる。しかも、ボテボテのショート前のゴロで、前日の雨も手伝ってグラウンドは柔らかく、名手・平井を持ってしても内野安打を防ぐことが出来なかった。
1962年7月12日 村田 元一
27人目の打者西山和良の一塁への微妙な打球をヒットと判定され、惜しくも大記録を逃した男。王貞治に第1号ホームランを打たれた投手としても知られている。（第2号も打たれている）
引退後はメディアの取材を拒否するなど日本プロ野球界とは一切絶縁しており。実際、引退時にも野球用具やトロフィーなど野球に関する物品を全て廃棄し、球団に「名簿から名前を消してほしい」と訴えるなどした。
2006年9月16日 山本 昌
失策により完全試合を逃すも「あのプレーがあったからこそノーヒットノーランが達成できた」と発言し、後輩を気遣う男。
2012年5月30日 杉内 俊哉
完全試合は逃したが、高校野球の全国大会とプロ野球の双方でノーヒットノーランを達成した史上初の男となる。
